World Figure skating Championships2019 ⑤

【3/23 アイスダンスFD・男子FS】

ペアのスモメダを見てから入場するとちょうど男子最終グループが練習を始める時間。

かなり調子の悪そうな昌磨さんは途中で練習を切り上げていた。羽生くんは何度も冒頭~4Loまでの流れを繰り返し確認しており本調子ではなさそうな印象。一方ネイサンはというとめちゃくちゃ!めちゃくちゃにノリノリ。クワド飛びまくりでよろっとすらしない完成度。全てクリーンに決めていて全く隙のない状態だった。


アイスダンスFDは観たかったプログラムの目白押し。

後半Gはどの組も大きなミスはなく見応えがあった。観客がもう少し盛り上がるとなおのことよかったのかな~とも思うけれど、さすがにパパシゼの後はどよめきがすごくて。人間離れした技術を持つパパシゼの人間味溢れるプログラムとかちょっともう最高すぎて言葉にできなかった。穏やかな日差しを浴びたようなステーショナリーリフトも怒涛の感情の流れを彷彿とさせるローテーショナルリフトも、演技に綺麗に溶け込んでいて本当に美しい。生で観ることが出来て感無量だ。採点が限界を迎えそうなパパシゼの金メダルも、ヴィカニックの銀メダルも、4CCの悪夢を取り払ったマディザックの銅メダルも全部嬉しい表彰台だった。


そして男子フリー。

日本男子にはやや難しい日であったのかもしれないけれど、どの選手も素晴らしい演技で。昌磨は自国開催のワールドでもあったしどこかはまらなくなってしまったのかな。Jスポのインタビューで泣いていたのを見て心が苦しかった。この経験を糧にいつか大きな夢を叶えられると信じている。羽生くんは冒頭の4Loが決まった瞬間からずっと鳥肌だった。漲っていたなぁ。綺麗な4T-3A+SEQも見られてとても嬉しいし、要素が綺麗に散りばめられていてさすがだった。羽生くんも200点超の凄まじい演技だったのだけれどこの日のネイサンは異次元だった。クワドも3Aもミスする気配が皆無。思うようにウォームアップできない中でも演技は正しく王者であったし、優勝インタビューも素晴らしかったなぁ、本当にいい人。3位に入ったヴィンスも素晴らしかった。シーズン序盤は回転不足に苦しんでいるように見えたけれど見事に修正してきていてすごいなぁと。